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現物分割とは?共有物を物理的に分ける方法とそのメリット・デメリット
2026.06.11

財産を分ける方法を考えるとき、それぞれの品物をそのまま分け合う、というイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、共有物や遺産といった財産を実際に分けるとなると、そこには様々な考慮すべき点が存在します。
特に、不動産などの分割が難しい財産をどのように分けるかは、しばしば議論の的となります。
どのように分けるのが最も適切か、その方法の一つである「現物分割」について見ていきましょう。
現物分割とはどのようなものか
現物分割とは、共有物や遺産などの財産を、物理的にそのままの形で分ける方法です。
共有物分割請求における解決方法の一つとして、共有物をそのままの形で特定の相続人や共有者が取得する形をとります。
共有物を物理的に分ける方法
この方法では、共有されている財産を、可能な限り元の形状を保ったまま、あるいは物理的に分割できる範囲で分けます。
例えば、広大な土地を複数の区画に分筆して、それぞれを別々の所有者とすることが現物分割にあたります。
しかし、建物のように物理的に二つに分けることが困難な財産については、現物分割が原則として難しいとされています。
財産をそのまま分ける分け方
具体的には、土地を分筆して各相続人が取得したり、複数の不動産がある場合にそれぞれの不動産を異なる相続人が取得したりするケースが考えられます。
また、車や家具、貴金属などの動産を、それぞれの品物ごとにおおよそ価値が均等になるように分けることも、財産をそのまま分ける分け方の一つと言えます。
ただし、共有財産が不動産のみで、その不動産を分筆することが現実的でない場合や、分筆することで価値が著しく低下してしまうようなケースでは、現物分割が選択されないこともあります。
現物分割のメリットデメリット
現物分割には、その性質上、いくつかのメリットとデメリットが存在します。
手続きが簡単で評価トラブルが起きにくい
現物分割の大きなメリットとして、手続きが比較的簡単であることが挙げられます。
財産を特定の人が引き継ぐだけなので、他の相続人への代償金の支払いといった複雑な調整が原則として不要です。
また、財産全体の価値を厳密に評価する必要がない場合が多く、「この財産を私がもらう」という形で相続人同士が合意すれば進められるため、不動産の評価方法などを巡るトラブルが起こりにくいという利点があります。
不公平になりやすい価値が下がる恐れがある
一方で、現物分割にはデメリットも存在します。
最も懸念されるのは、相続人間で不公平が生じやすい点です。
例えば、遺産が不動産のみの場合、その不動産を特定の相続人が取得すると、他の相続人は十分な遺産を得られないと感じる可能性があります。
さらに、土地を分筆して分ける場合、細かく分割しすぎると、それぞれの土地の用途が限定されたり、建築基準を満たせなくなったりして、かえって土地全体の価値が下がってしまう恐れもあります。
建物のような物理的に分割できない財産では、そもそも現物分割ができないという制約もあります。
まとめ
現物分割は、共有物や遺産を物理的にそのままの形で分ける、比較的イメージしやすい方法です。
財産を特定の人が引き継ぐため手続きが簡便であり、価値の評価を巡るトラブルが起きにくいというメリットがあります。
しかし、遺産全体としてみたときに公平性が保たれにくかったり、土地の分筆などによってかえって価値が下がってしまったりする可能性も否定できません。
また、建物のように物理的に分割できない財産には適用が難しい場合もあります。
現物分割を選択する際は、財産の性質や価値、関係者の意向などを慎重に考慮することが大切です。
山口市・防府市周辺で不動産に関するご相談を検討されている方は、地域事情に詳しい専門家へ相談しながら進めることで、状況に合った分割方法を検討しやすくなります。




